神技?!ヴィクター・ウッテンのロータリー奏法とは

今回は「ロータリー奏法」をご紹介します。ロータリー奏法とはスラップ奏法の一つです。アメリカの技巧派ベーシスト、ヴィクター・ウッテンが得意としています。

ロータリー奏法 概要

百聞は一見に如かず。まずはこちらをご覧ください。

ヴィクター・ウッテン本人による奏法解説動画です。見ての通り、親指、人差し指、中指を使って4連発のスラップをやっています。

奏法の解説

ロータリー奏法の具体的な手順です。

  1. 親指でサムピング。この際親指は振り抜いて弦の下まで潜り込ませる。
  2. 親指でサムアップ。潜り込ませていた親指を元の位置に戻す動きで弦に当てる。
  3. 人差し指でプル。
  4. 中指でプル。

この動きを高速に繰り返すことで高速なスラップサウンドを作り出しています。右手が回転するような動きになるのでロータリー奏法というわけですね。本人の解説動画を見るに、人差し指と中指のプリングは、第2関節から曲げる動きを使って弦を弾いているみたいです。

実戦投入には相当な鍛錬が必要

やって見るとわかると思いますが、このロータリー奏法、最初はまずできません。ただゆっくり音を出すだけでも難しいですし、サムピングとプルで音粒を揃えるのもかなり難易度が高いです。運良くそれっぽく4連発鳴らせたとしても連続で安定したリズムで演奏できるようになるには相当な練習を積み重ねる必要があるでしょう。ちなみに私は練習不足ですのでロータリー奏法なんて全く出来ません。ロータリー奏法は見た目も派手で実戦でうまく出来ればかっこいいですが、ミスってしまえばその瞬間とても残念な感じになってしまうこと間違いなしです。そんなプレッシャーを微塵も感じさせず、こんな奏法を涼しい顔してフレーズに組み込んでしまうヴィクター・ウッテン氏、恐るべし。本当に呼吸をするようにベースが弾けるレベルに達した人が到達できる奏法の一つなのかもしれません。

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