スタジオに入ってみよう

初めてリハーサルスタジオに入るベーシスト向けに、スタジオの使い方について解説します。
大きなアンプで音を出す気持ち良さは格別です。積極的に利用してみましょう。

スタジオを使う際の流れ

基本的にはカラオケボックスのような流れです。

どこのスタジオに入るか決める

まずはインターネットなどで調べ、どこのスタジオに入るか決めましょう。
スタジオによって、料金体系、置いてある機材、レンタルできる機材などが異なります。使いたい機材やレンタルしたい機材があればチェックしておき、予約時に伝えましょう。

予約する

入りたいスタジオが決まったら、直接スタジオに行くか電話をして予約しましょう。もし空いていれば、予約せずにスタジオに行って、すぐに使うこともできます。

予約時に、大概マイクの本数を聞かれます。使う場合は本数を伝えるとスタジオで用意しておいてくれます。レンタルしたい機材があれば、予約時に伝えましょう。ちょうど同じ時間に別の人が予約していると使えないこともあります。

スタジオに行く

初めて使うスタジオでは、練習前に会員登録を求められる場合が多いので、早めに到着するように向かいましょう。予約時間の10分くらい前には、スタジオに到着していると安心です。予約時間の前のコマが空いていると、「もう入っていいですよ」とスタッフが言ってくれることが結構あります。長くスタジオを使えてラッキーですね。

スタジオに着いたら「おはようございます。」(何時でも「おはようございます。」と言うのがなぜかスタンダードです)と挨拶しましょう。
会員証があればフロントで渡します。

開始時間までロビーで待機します。

予約時間になると、「○○さん、XXスタどうぞ」と声がかかりますので、XXスタへ向かいましょう。もし予約時間になっても声がかからない場合は、遠慮なくスタッフへ声をかけましょう。

いよいよ練習です

さぁ、ベースアンプに繋いで音を出してみましょう。

…さて、ベースアンプはどれでしょうか?「Ampeg」「Trace Elliot」「hartke」など(※)と書いているアンプがあれば、それがベースアンプです。大体のスタジオには、アンプが3つ程度置いてあります。そのうちの1つがベースアンプです。ほとんどのスタジオには「Marshall」「Roland」と書いてあるアンプが置いていますが、これらはギターアンプなので、それ以外のものがベースアンプです。(スタジオによってはMarshallやRolandのベースアンプがある場合もあるでしょうが、珍しいことです)

ベースアンプの使い方については別の記事で解説します。

終了時間の少なくとも5分前にはスタジオを出れるように片付け、フロントへ向かってください。

※「MarkBass」「Orange」「t.c.electronic」「AGUILAR」など。

料金を支払う

前払いのスタジオもありますが、後払いが多いです。料金を支払ってスタジオを出ましょう。お疲れ様でした。

個人練習って?

スタジオに入る人数が1人or2人の場合、個人練習と見なされます。予約時に「個人練習、〜名で」と伝えましょう。個人練習はバンド練習よりも安く利用することができます。

ほとんどのスタジオでは、個人練習の予約は前日or当日から受け付けています。バンド練習のほうがスタジオ的に利益が出るため、バンド練習の予約の合間を個人練習で使ってもらうというのがスタジオ側のスタンスなのです。

持ち物

  • ベース
  • シールド
    • ↑さえあれば、最低限OKです。ベース本体もレンタルする場合は完全に手ぶらでOKです。その他、ピックやエフェクターなど、必要なものがあれば持っていきましょう。

      料金体系について

      使用料

      基本的には1時間単位です。平日/休日、時間帯、部屋の広さによって料金が変わったりします。1500〜3500円/Hくらいが相場でしょうか。個人練習だと1人あたり500〜750円/Hくらいが相場です。

      入会金

      かかるところとかからないところがあります。事前にチェックしておきましょう。

      年会費

      こちらも、かかるところとかからないところがあります。

      オプション料金

      エフェクターなどをレンタルする際はレンタル料がかかります。1機材につき、100〜200円/Hくらいのものが多いかと思います。ベースやギター本体もレンタルできることが多いので、「ちょっとギターを弾いてみたい」「出先で空き時間があるからちょっと個人練習したい」などというときにも利用できます。

      基本的なルール

      基本的には、そのスタジオのルールに従いましょう。わからないことがあればスタッフに遠慮なく聞きましょう。

      どこのスタジオでも守るべきルールを記載します。

      アンプの上に飲み物を置かない

      アンプにこぼすと壊れてしまいます。

      アンプのボリュームを下げてからシールドを抜く

      アンプのボリュームが上がったままシールドを抜くと「ボンッ」と大きな音が鳴ってアンプが壊れる恐れがあります。

      真空管アンプの取り扱いに注意

      アンプの中には「パワー」と「スタンバイ」のスイッチがあるものがあります。真空管アンプというものです。

      • 電源を入れる時は、パワーを入れて2〜3分暖めてから、つまみが全部0のことを確認のうえスタンバイをオンにする。シールドを挿すのはスタンバイをオンにする前ならいつでもOK。
      • 電源を切るときは、アンプのつまみを0に戻してからスタンバイを切って、パワーを切る。シールドを抜くのはつまみを0にしてから後ならいつでもOK。

      使ったものは元の状態に戻す

      アンプのツマミは0かフラットに戻しましょう。

      次の人が気持ちよく使えるように心がけましょう。

      終了時間の少なくとも5分前にはスタジオを出る

      最後の5分間は、スタッフによる片付けやチェック、次の予約者との入れ替え時間となります。

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