エレキベースと言っても色々な種類があります。アクティブ、パッシブの違い、弦の数の違い、木の違い、ピックアップの違い、などです。今回は代表的なベースの種類を紹介します。ベース初心者の人でもこの記事の内容だけ把握しておけば、一般的なベースの会話についていけるでしょう。
ジャズベース
「ジャズベ」と略されます。フロントとリアに一個ずつシングルコイルのピックアップ（ベースのボディの真ん中あたりについている黒い棒）を搭載していて、ボディ下部の形が少し斜めになっているのが特徴です。フロント、リアそれぞれのピックアップのボリュームとトーンをつまみで調整できるようになっているのがほとんどで、このバランスで色々な音作りに対応できます。フロント、リアどちらもボリューム最大にすればスッキリクリアなベースの音になります。フロント最大、リアをゼロにすると柔らかくウォームなベースサウンドに。逆にフロントをゼロ、リアのみにするとゴリっとした音色になります。リアのみで若干トーンを絞ることで次のプレシジョンベースのような音色に近づけることもできます。一般的に、ネックは細め。
プレシジョンベース
「プレべ」と略されます。１、２弦用と3、４弦用で分離した形のピックアップが一番の特徴です（画像参照）。また、ボディ下部の形がジャズベと違って斜めにはなっていません。ピックアップが一つしかついていないのでコントロール（つまみ）も基本的に２つだけ。それぞれボリューム、トーンに対応したものになります。プレべは骨太な音が特徴と言われています。一般的に、ネックは太め。
PJタイプ
プレべタイプのピックアップをフロントに、ジャズベタイプのピックアップをリアに搭載したモデルです。プレべとジャズベのいいとこ取りをしようということですね。リア側が後述のハムバッカータイプのピックアップになっているモデルもよく見かけます。
ハムバッカー
ミュージックマンのスティングレイが有名です。ハムバッカータイプ（コイル２つで１つのピックアップになっているのでシングルコイル2つ分の大きさ）のピックアップを搭載しています。ハムバッカーのピックアップはシングルコイルのピックアップに比べてノイズが少なめで太い音がすると言われています。
はじめにも書きましたが、「ベースの種類」と言っても切り口によって色々あります。今回は代表的な4種類について書きましたが、例えばアクティブ・パッシブの違いなど他の内容については別途触れたいと思います。