自宅にベースアンプは必要か

自宅にベースアンプは必要か

最初のベースの選び方の記事で、初めてベースを買うときにベースアンプは必要ないと言いました。今回は自宅にベースアンプは必要かどうか詳しく考察します。

自宅にベースアンプは必要か?答えはNo!

ベース教える君的見解では、少なくともはじめから自宅用にベースアンプを購入する必要はないと考えます。ポイントは以下の2点です。

  1. 音量と環境の問題。
  2. 昨今は自宅で練習するのに適した道具が出てきていること。

まず、音量と環境の問題があります。アンプはベースのピックアップが拾う微弱な信号を増幅して大きな音を出すための道具ですから、当然大きな音が出ます。大きな音が出るということは、自宅中に音が筒抜け、普通の集合住宅では隣家まで音が漏れてしまいます。ましてはじめたばかりのベースですから聞いている人の耳に心地よい演奏ができることの方が稀です。持ち家で家には誰もいない、隣の家もすごく遠い、そんな恵まれた環境にいない限りはこういった理由から、そもそもベースアンプを自宅で鳴らせないのです。じゃあアンプにヘッドホンジャックがついているものを選んでヘッドホンで練習すれば良いのでは?その通りです。ところがそうなってくると、わざわざアンプでなくても良くなってきます。これがポイントの2つ目、「練習に適した道具」の話につながります。

自宅での練習には「ベースが繋げて音源が流せるデバイス+ヘッドホン」がオススメ

家で練習する時によくあるシナリオとしては、音源に合わせてベースを弾く、メトロノームなどのリズムに合わせてベースを弾く、ということが多いです。つまり、ヘッドホンから出したいのは「音源」と「ベース」になります。これを実現するにはiRigなどを使ってスマホにベースを接続してしまうのが一つの手です。amPlugであれば、外部入力端子がついているのでここに音源を接続することで一つのヘッドホンから音源とベースの音を出すことができます。コストもそこまでかからないので、iRigまたはamPlugがオススメです。予算があるのであれば音源に「スマホ」ではなく「PC」を使うこともできます。PCにベースを繋いで音源と一緒に鳴らすには「オーディオインターフェース」という機材が必要です。長くなるのでオーディオインターフェースの解説は別の機会に。

アンプで鳴らしたい時は素直にスタジオを予約しよう

決してアンプでの練習を全否定するわけではありません。むしろアンプに繋いで鳴らすのが基本ですし、アンプの使い方を覚える意味でも積極的に鳴らすべきだと考えます。ですがこれまで述べたように自宅でアンプを鳴らすのはハードルが高いので、鳴らしたい時は素直に近所のスタジオを予約して鳴らしましょう。個人練習なら1時間500円位が相場ですのでそんなに高くありません。

環境が許して、かつヘッドホンでは満足できない人がベースアンプを買おう

実際に私も初めてベースを買った時、お店の人に勧められるがままにアンプを購入しました。ですがそこまで活用できませんでしたし、音源+ベースをヘッドホンから流す練習が一番レベルアップできたと実感します。好きなだけアンプが鳴らせる環境なら、それが一番なのかもしれませんけどね。

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