ベースを弾いていると、手を離した瞬間に「ジーー」という音が鳴ることはありませんか?
初心者だけでなく、経験豊富なベーシストでもよく遭遇する現象です。
この記事では、このノイズの原因と、弦に触れると音が消える理由、そして実践的な対策をわかりやすくまとめました。
目次
1. なぜベースから「ジー」という音が出るのか?
ベースのノイズは、大きく分けて外部からの電気的干渉と楽器内部の接地(アース)不良が原因です。
主な原因
- 電磁波・高周波の干渉
蛍光灯、パソコン、Wi-Fiルーターなどから出る電磁波がピックアップや配線に入り込み、ノイズとなります。 - アースの断線や接触不良
ベースの内部には、金属パーツとアースをつなぐ配線があります。これが断線すると、外部ノイズを逃がせずジー音が発生します。 - シールドケーブルの品質不足や劣化
安価なシールドや経年劣化したケーブルでは、外部ノイズの遮断性能が低下します。
2. 弦に触れるとノイズが消える理由
弦を触るとノイズが消えるのは、あなたの体がアースの役割を果たすからです。
- ベースの弦はブリッジを通じてアース線につながっています。
- 演奏者が弦やブリッジに触れると、体がアース回路の一部となり、電位差が安定。
- 外部から侵入する電気的な干渉が減少し、結果としてノイズが消えます。
ただし、これは根本的な解決ではなく一時的な現象です。手を離せば再びノイズが出ます。
3. ベースのノイズ対策方法
① 高品質なシールドケーブルを使う
- 編み込みがしっかりした二重シールド構造のケーブルがおすすめ。
- 例:OYAIDE、Mogami、CANARE などの信頼性の高いブランド。
② アース配線のチェック
- ブリッジと内部アース線がしっかり接続されているか確認。
- 接触不良や断線は、リペアショップに依頼して修理するのが安全。
③ ノイズ源から離れる
- 演奏位置を蛍光灯、モニター、電源タップからできるだけ離す。
- 電源の取り回しを整理するだけでも改善する場合があります。
- スマホをアンプの近くに置かない。
④ ノイズリダクション機材を使う
- BOSS「NS-2」などのノイズサプレッサーを使用。
- ライブや録音時の残留ノイズを軽減可能。
4. まとめ
- 弦に触れてノイズが消えるのは体がアースになっているため。
- 主な原因は外部ノイズの侵入とアース不良。
- ケーブル・アース配線・演奏環境の3つを見直せば改善が期待できる。
ノイズのないクリーンなサウンドは、練習でも本番でも集中力を高めてくれます。
「ジー」という音が気になったら、まずはシールドとアースのチェックから始めてみてください。