ドロップDチューニングが必要な曲に取り組むことがあるかもしれません。今回はドロップDチューニングのやり方について押さえておきましょう。
単純に4弦をEからDに下げればよい
といってもやり方はとても単純でレギュラーチューニングから4弦だけ1音(2フレット)下げたD音にチューニングすればよいだけです。
ドロップDチューニングでの各弦の音について念のためまとめておきます。
4弦 | D |
3弦 | A |
2弦 | D |
1弦 | G |
チューナーを使って表の通りにチューニングできればドロップDチューニングの完成です。
どんな時にドロップDにするか
低いDが必要な曲を演奏するとき
既存曲をコピーする時にどうしてもレギュラーチューニングで一番低い4弦開放より低い音が使われていることがあります。その場合考えられるのは
- 半音下げチューニング
- ドロップDチューニング
- 5弦
のいずれかであることが多いです。
その曲で使われている一番低い音によってどのチューニングを採用するか、または5弦が必要か判断します。一番低い音がE♭なら上記のどのチューニングでも対応できます。一番低い音がDならドロップDチューニングか5弦ベースで対応できます。それより低い音が必要なら5弦ベースが必要です。ドロップDにすると、当然ですが4弦だけレギュラー時と運指が変わるのに注意しましょう。レギュラーと比べて2フレット分各音が下にずれます。例えばレギュラーで4弦開放の音だったEはドロップDだと4弦2フレットに行きます。5弦ベースはレギュラーチューニングと位置関係を変えずにD音が使えるメリットがあります。
開放の音をDにしたいとき
必要な音を軸に説明しましたが、開放弦の音に注目することもできます。開放音を活用するフレーズで低いD音を使いたい場合にもドロップDチューニングが採用されます。
便利グッズ Dチューナー
頻繁にドロップDチューニングにする人のために簡単にドロップDとレギュラーチューニングを切り替えられるようにするDチューナーというグッズがあります。
4弦のペグと取り替えて使います。つまみの上げ下げでちょうど1音分音が下がるようになるというものです。とくにライブ中など、チューニングをする時間を短くできると盛り上がりを途切れさせず演奏することができるでしょう。
弦のテンションに注意
ドロップDにすると4弦をレギュラーチューニングよりも緩めることになります。これにより4弦のテンション(張力)が弱くなるので、ドロップDにすると4弦が通常よりだらーんとして弾いたときの感覚が変わります。どうしても弾きづらかったり気になったりする場合は5弦ベースの導入を検討するほかないでしょう。